金融工学が発展したことにより、金融商品は非常に難しくなりました。そして、投資家たちのキャパシティや支配力を超えたところで金融商品が一人歩きし、暴発してしまったのがサブプライムローンやCDSであり、現在の金融危機の主要因となりました。
そのように、利用者の管理レベルを超えた商品というものが増えてきています。金融商品、保険、自動車、住宅・・・etc。一つの商品に対し、数多くの購入方法があり、各人の状況に応じて選ぶことができるということは非常に素晴らしいことでもあります。日本版401Kといわれた年金の運用は、この業界の流れを加速させました。様々な分野で、カフェテリアプランという言葉も聞くようになりました。しかし、それはいいことばかりではありません。
その流れの中で今、私が個人的に目をつけているのは携帯電話やデータ通信カードです。いまや日本人や企業のほとんどが利用しているこれらのインフラですが、今では料金プランが複雑になりすぎて、個人の頭の中では到底手に負えなくなっています。料金がかかっているものも、昔は基本料と通話量だけだったのですが、今では端末代金(割賦)、基本料、通話料、パケット料金、特別割引プラン・・・etc。何がどれだけかかっているのか把握することも困難になっています。そしてその結果、知らず知らずに損失を被っている人も多いのです。
例として、以下を挙げます。
【イーモバイルは人を騙す? 「emobileは人を騙す?のまとめ」】
【はてなクエスチョン 「iphoneを使っていて20万くらいの請求がきました。」】
ここでは両者とも、被害者側の立場から話しており、ちゃんと説明を読めばわかるはずだというコメントもあります。それも正論。
しかし、サービスとして考えるならやはりわかりにくいのです。それは、商品デザインとしては致命的な欠点です。
デザインの目的は、機能を果たす(もしくは補完する)ための形状を追求することです。単なる芸術ではありません。「デザイナーというのは、橋をデザインしてくれと言われたら、橋のデザインをするのではなく、どうしたらここから向こうに渡れるかを考えてデザインする」と聞いたことがあります。
顧客のサービスとして、顧客に益を与えようと思うなら、もっと分かりやすいサービスを作るべきでしょう。もしくは、このような事態に備えて料金プランの相談がきちんとできるコンサルティングサービスを用意しておくべきなのではないかと思います。
人は自分が失敗したなら我慢できますが、騙されたと思うと我慢できません。複雑であることは、騙されたという思いに人を誘導します。一度芽生えた不信感は、なかなか拭いさることはできませんし、人々の社会生活に負の影響を与えてしまいます。
もっと公明正大で、シンプルな世の中にした方が全て効率的になるのではないかと思います。
私がウィルコムを利用しているのは、料金体系がわかりやすいし安心できるから、という理由も大きいです。
これらの商品は年末年始、売る側も力を入れていますし、財布のヒモも緩みがちですが、購入前にはきちんと考えて購入する方が吉かと思います。便利でよく利用するものだからこそ、不測の事態に陥らないように慎重に検討してください。
それでは、今日はこの辺で。
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